晴れていると日差しが強いと感じる日が増えてきましたね。
これからの季節に欠かせないのが「帽子」!
昨年から被っている黒のキャップをよく見てみると、日焼けで退色していました。
黒いものは日焼けしやすいので、1年で結構色があせてしまいます。
色あせしたからと言って処分してしまうのはもったいないので
黒の染め直し用染料「PAC FABRIC DYE col.12 BACK TO BLACK」で染めてみました。
染色前のキャップ
前面は全体的に少しだけ色あせしています。
後ろ側は色あせして白っぽくなっています。
よく見ると目立ちますね。
染色前にチェック
品質表示で繊維の種類を確認します。
今回は綿100%でしたので、問題なく染まります。
ポリエステルやナイロン、アクリルなどの化学繊維は染まりませんのでご注意ください。
染料の量は?
染まる前に乾いた状態で重さを量ります。
キャップ1つで80g前後です。
PAC FABRIC DYE1パックで250gまでの繊維が染まりますので、1パックの半分の量で染めれば十分ですが、今回はしっかり濃く染めたいので思い切って1パック全部使ってみることにしました。
用意するもの
・PAC FABRIC DYE (染料・固着剤・色止め剤入り)
・お塩 200g(※)
・容器(バケツなど)
・ボウル(染料を溶かす用)
・泡立て器
・ゴム手袋
・衣類用洗剤
※今回はお湯の量が2〜3Lあれば帽子が十分浸かるので、規定量よりお湯の量を減らして染色します。お湯の量が少ないため通常300g入れるお塩が溶けない可能性が高いので、今回はお塩を200gにしています。
染色の前に
帽子は必ず洗剤を入れて洗って汚れを落とします。
皮脂汚れがあるとキレイに染まらないことがあるので、ぬるま湯で念入りに洗ってください。
ツバの部分は折らないように気をつけて扱ってください。
洗った後は濡れた状態のままにしておきます。
新品のものでも必ず洗ってください。
漂白剤や柔軟剤は使用しないでください。
染色手順
⑴染料を溶かします。
染料をボウルに入れ、40〜50℃のお湯500mlで溶かします。
染料は粉末です。飛び散らないようにご注意ください。
染料は溶け残りのないように、しっかり混ぜてください。泡立て器で溶かすと溶けやすいです。
⑵固着剤とお塩を溶かします。
容器に40〜50℃のお湯2Lを入れ、固着剤1袋(50g)とお塩200gを溶かします。
⑶溶かした染料を混ぜます。
⑷濡れた状態のキャップを浸け、よく混ぜます。
⑸時々混ぜながら1時間浸けます。(加熱不要です。)
生地の縫い目のところは固くて染まりにくいですが、手で揉むようにして染色液を馴染ませると染まりやすくなります。
⑹余分な染料をすすぎます。
染料液を捨てて、キレイなお水(またはぬるま湯)で洗剤を入れてすすぎます。
すすぐお水が透き通るくらいまですすいでください。すすぎすぎ注意!
⑺色止めします。
容器に40〜50℃のお湯2.5Lを入れ、色止め剤1本(15ml)を溶かします。
すすいだキャップを浸けます。15分間、時々混ぜながら浸けます。
⑻すすぐお水が透明になるのまで念入りにすすいでください。
水に色が出る状態だと被っているときに肌に色が付くことがあるかもしれません。
⑼洗濯機で脱水ができないので、タオルなどで水気を取り、形を整えて陰干しします。
⑽乾いたら出来上がりです!
染色液に濃度がかなり濃かったので、しっかり黒く染まりました。
後ろ側の白っぽくなっていた箇所もキレイに染まっています。
まるで新品のような染め上がりになって大満足です!
また色があせてきたら同じように染め直しをすれば長く使えますよね。
帽子は形が気に入っていると同じものを被り続けてしまいますが
色あせが気になったらぜひ染めてみてくださいね。
ちなみに
刺繍やワッペンが付いているキャップの場合…
刺繍糸やワッペンがポリエステルやアクリル、ナイロン製であれば、そのまま染めてもほとんど色が付きません。(わずかに染まる程度です)
糸の素材は見た目では判断が難しいので、メーカーにお尋ねください。
ワッペンは取り外せるようであれば、外して染色することをお勧めします。
使用した染料
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