衣替えの季節ですね。
冬物を出してみたら、色褪せたお洋服が出てきて、捨てようか買い直そうか迷うことありますよね。
そんなときは「染め直し」を試してみませんか?
破れたり、擦れてはいないのですが、日焼けによる色あせが気になるスウェットパンツがあったので、染め直してみることにしました。
染色前のスウェットパンツがこちらです。
前面はあまり色あせていないですが、後ろ面は色あせて紫色っぽくなっています。
前と後ろの色の差が目立ちます。
染める前に素材を確認します。
今回のスウェットパンツはポリエステル70%、綿30%で、裏起毛素材の生地です。
染まらない素材のポリエステルが多く含まれているので、染色しても意味がないのでは?と
思われるかもしれませんが、裏起毛の場合、起毛している部分(裏側)がポリエステルになります。
色が褪せている表側は綿なので、染色OKの素材です。
使う染料は?
同系色で染め直しをします。
一番色の近い、PAC FABRIC DYE col.11 NAVY BLUEを使います。
濃い紺色です。
使う染料の量は?
染色する前に乾いた状態で重さを計ります。重さによって使う染料の量が変わってきます。
今回染めるスウェットパンツは338gでした。
PAC FABRIC DYE1パックで250gまでの繊維を染めることができます。
なので、1パック半〜2パック使って染めるとしっかり濃く染まります。
ですが今回染める素材は染まらない繊維のポリエステルが多く含まれているのと、
色あせたものの染め直しということなので、(真っ白のものをネイビーに染めるわけではないので)1パックで染めてみたいと思います。
用意するもの
・PAC FABRIC DYE(NAVY BLUE使用) × 1パック
・お塩×300g
・容器(バケツなど)
・ボウル(染料を溶かす用)
・泡立て器
・ゴム手袋
・衣類用洗剤
染色の前に
洗って汚れを落とし、濡れた状態のままにしておきます。
漂白剤や柔軟剤は使用しないでください。
染色手順
⑴染料を溶かします。
染料をボウルに入れ、40〜50℃のお湯500mlで溶かします。
染料は粉末です。飛び散らないようにご注意ください。
染料は溶け残りのないように、しっかり混ぜてください。泡立て器で溶かすと溶けやすいです。
⑵固着剤とお塩を溶かします。
容器に40〜50℃のお湯6Lを入れ、固着剤とお塩300gを溶かします。
スウェットパンツが浸からなそうな場合はお湯の量を増やしてください。
⑶溶かした染料を混ぜます。
⑷濡れた状態のスウェットパンツを浸け、よく混ぜます。
⑸時々混ぜながら1時間浸けます。(加熱不要です。)
放置すると色ムラが出てしまうので、こまめに混ぜてください。
⑹余分な染料をすすぎます。
染料液を捨てて、キレイなお水(またはぬるま湯)で洗剤を入れてすすぎます。
すすぐお水が透き通るくらいまですすいでください。
↓すすぐお水がまだ透き通っていない状態です。お水を替えてさらにすすいでください。
↓5回くらいお水を替えてすすいでいると、このように透き通ってきます。
完全に透明になるまですすがなくても大丈夫です。
これくらいになったら色止めをしてください。
⑺色止めします。
容器に40〜50℃のお湯6Lを入れ、色止め剤を溶かします。
すすいだスウェットパンツを絞ってから浸けます。15分間、時々混ぜながら浸けます。
⑻お水が透明になるまですすぎます。
2回すすいだら、透明になりました。
⑼脱水して陰干ししたら完成です。
濃いネイビーに染まりました。
表と裏の色の差も目立たなくなり、キレイになりました。
キレイに染まったので、また今年も着用できそうです!
ものによっては新しいものを買いなおした方が安いという場合もありますが、
今あるものを染め直して、お洋服を大事にするのはとっても良いことです。
ゴミの削減にもなりますよ。
難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。
使用した染料
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