
「プリントや刺繍がある服を染めるとどうなりますか?」というご質問をよくいただきます。
今回は実際にプリントTシャツと刺繍入りのキャップを染色してみたので結果をご紹介します。
染めるのは古着屋で購入してきたこちらの2点です。
まずは黒地に白のプリントが入ったTシャツ。
生地の上にプリントが乗っているタイプのプリント(水を弾くようなタイプ)です。
(生地に染み込んでいるタイプのプリントではありません。)

そしてパープル地に白の刺繍が入ったキャップです。

PAC FABRIC DYE col.12 BACK TO BLACKで染色しました。

染色結果はこちらです。

プリントの場合、うっすらと色が付きますが、ほとんど染まらないと思っていただいて大丈夫です。
プリント部分が水を弾くように、染料も弾いてくれています。
※ボーダー柄や総柄(花柄など)の生地は生地自体にプリントが染み込んでいますので、全体的に色が入ります。
続いてキャップの染色結果です。
(キャップの生地はウールだったため、あまり染まっていません)




こちらもうっすらと色は入りましたが、ほぼ染まりませんでした。
刺繍の糸がポリエステル製だったので染まっていません。
もし刺繍の糸が綿だった場合には色が入ります。
市販されている刺繍製品の刺繍糸はポリエステル製が多いようです。
ただ、ポロシャツなどの胸に入っている刺繍は綿の糸を使っている場合があります。
ポリエステル糸か綿糸かは目で見て判断することが難しいので、心配な場合は染色前に衣類のメーカーにお問い合わせいただければと思います。
※刺繍やプリント部分を避けて染色することはできません。
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