染色には「先染め(さきぞめ)」と「後染め(あとぞめ)」があります。
「先染め」とは、繊維を糸の状態で染めて、織物にすること。
「後染め」とは、織物にした後または製品(洋服)にした後に染めることを言います。
グラデーションにしたい、部分的に色を変えたいと言った場合には後染めをすることが多いです。
後染めでしかできない微妙な色の表現はとても魅了的です。
今回は袖の半分だけを赤に、それ以外を黒に染める染色方法をご紹介します。
用意するもの /長袖 Tシャツ1枚(約130g)を染める場合
・PAC FABRIC DYE×2色
・お塩
・容器(バケツなど)
・ボウル(染料を溶かす用)
・泡立て器
・ゴム手袋
・衣類用洗剤
※生地も縫製糸も綿100%の長袖Tシャツを染めました。
染料の量の目安
赤(ALERT RED)は袖の先を染めるだけなので、1パックの1/5くらいを使用しました。
染料・固着剤・お塩・お湯はそれぞれ説明書に記載の量の1/5にしておきます。
(染料は1g、固着剤は10g、お塩は60g、お湯は約1.2Lです。)
今回染める長袖Tシャツは130gなので、黒(SUPER BLACK)は1パックの1/2を使用しました。
染料・固着剤・お塩・お湯はそれぞれ説明書に記載の量の1/2にしておきます。
(染料は12.5g、固着剤は50g、お塩は150g、お湯は約3.3Lです。)
染色手順
⑴まずは袖の先を赤に染めます。
袖だけを水で濡らしておきます。
⑵計量した染料、固着剤、お塩を40〜50℃のお湯で溶かします。
⑶袖(濡れた状態)を半分くらい浸けます。
ときどき持ち上げたり、混ぜながら1時間浸けます。
⑷染めた部分をすすぎます。洗剤を入れて、色があまり出なくなるまですすいでください。
⑸袖が赤に染まりました。
⑹次に黒で染めます。
袖以外の部分を水で濡らしておきます。
⑺計量した黒の染料をボウルで溶かします。
⑻容器で固着剤とお塩を溶かし、7で溶かした染料液を混ぜ合わせます。
⑼Tシャツの袖以外の部分を浸けます。
赤く染めた部分に黒の染料液が飛ばないように気をつけながら混ぜてください。
1時間浸けます。
⑽お水ですすぎます。
黒で染めた部分だけをすすいでください。
(11)染めた色ごとに色止めをします。
色止め剤を40〜50℃のお湯に溶かし、ときどき混ぜながら15分間浸けます。
(12)お水が透明になるまですすぎ、脱水して陰干しします。
(13)完成です!
SUPER BLACKは高濃度の黒なので、しっかり黒く染まります。
赤と黒の境目がグラデーションになりました。
着用すると…
他の色の組み合わせも試してみたくなりますね。
少し難しいですが、ぜひ挑戦してみてください。
使用した染料
PAC FABRIC DYE col.01 ALERT RED(アラートレッド)
PAC FABRIC DYE col.03 SUPER BLACK(スーパーブラック)
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